古文・古文の基礎

歴史的仮名遣いの読み方

基礎約 20 分・練習問題 6 問

今日学ぶこと

  • 歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して読める

解説

古文の文字は、今とは書き方が少しちがう

古文は当時の書き方(歴史的仮名遣い)で書かれています。読むときは、次のルールで現代の読み方に直します。

直し方のルール

①語の頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」→「わ・い・う・え・お」 例:いふ → いう、あはれ → あわれ、かはづ → かわず
②「ゐ・ゑ・を」→「い・え・お」 例:ゐる → いる、こゑ → こえ、をかし → おかし
③「ぢ・づ」→「じ・ず」 例:はづかし → はずかし、もみぢ → もみじ
 ただし、現代仮名遣いでも「ぢ・づ」のまま書く言葉があります。
 ・同じ音が続いてにごったもの:ちぢむ、つづく、つづみ
 ・2 つの語が合わさって、うしろの語の頭がにごったもの:はなぢ(鼻+血)、みかづき(三日+月)
④母音が続く音:「au」→「ô」、「iu」→「yû」、「eu」→「yô」
 例:やうやう → ようよう、まうす → もうす、うつくしう → うつくしゅう、けふ → きょう
⑤「くわ」「ぐわ」→「か」「が」 例:くわじ(火事)→ かじ

直すときのコツ

2 つのルールが続けて当てはまることがあります。
例:「けふ」は ①で「けう」→ ④(eu → yô)で「きょう」。
「てふてふ」も同じように「ちょうちょう」になります。
例外に注意:①は「1 つの語の中」のルールです。2 つの語が合わさった言葉(複合語)では、うしろの語の頭のハ行はそのまま読みます。例:あさひ(朝+日)は「あさい」ではなく「あさひ」。

解き方の例

「かはづ」を現代仮名遣いに直せ。

解き方を見る
  1. 語の頭以外の「は」→「わ」:かわづ
  2. 「づ」は「つ」が続いたものでも、2 つの語が合わさったものでもないので「ず」:かわず

答え かわず

練習問題

選んで「答え合わせ」を押すと、正解と解説が表示されます。記録はどこにも送信・保存されません。

問1

「いふ」を現代仮名遣いに直したものはどれか。

答えと解説

正解:エ いう

語の頭以外の「ふ」は「う」と読むので「いう」。発音は「ゆう」に近いですが、現代仮名遣いでは「いう」と書きます。

問2

「やうやう」を現代仮名遣いに直したものはどれか。

答えと解説

正解:エ ようよう

「やう」は「au → ô」のルールで「よう」。くり返して「ようよう」です。

問3

「けふ」を現代仮名遣いに直したものはどれか。

答えと解説

正解:エ きょう

「ふ」→「う」で「けう」、さらに「eu → yô」で「きょう」(今日)。

問4

「かはづ」を現代仮名遣いに直したものはどれか。

答えと解説

正解:イ かわず

語の頭以外の「は」→「わ」。「かはづ」の「づ」は、ちぢむ・つづく(同じ音の連続)や、はなぢ(2 つの語の組み合わせ)のような例外に当たらないので「ず」に直し、「かわず」。

問5

「をかし」を現代仮名遣いに直したものはどれか。

答えと解説

正解:ア おかし

「を」は「お」に直すので「おかし」。

問6

「まうす」を現代仮名遣いに直したものはどれか。

答えと解説

正解:イ もうす

「まう」は「au → ô」のルールで「もう」。「もうす」(申す)です。

よくある間違い

  • 語の頭の「は」まで「わ」に直してしまう(はな → わな、は誤り)
  • 「ぢ・づ」をすべて「じ・ず」にしてしまう(つづく → つずく、はなぢ → はなじ、は誤り)
  • ルールを 1 つだけ当てはめて止めてしまう(けふ → けう で止める)

復習ポイント

  • 語中・語尾のハ行 → ワ行、ゐ・ゑ・を → い・え・お
  • ぢ・づ → じ・ず(ただし ちぢむ・つづく・はなぢ・みかづき などは ぢ・づ のまま)
  • au → ô、iu → yû、eu → yô

教材制作:テラコヤ(2026-10-28 作成)・公開確認 2026-10-28