総合型選抜の準備・志望理由書

志望理由書の基本構成

基礎約 30 分・練習問題 5 問

今日学ぶこと

  • 志望理由書の基本的な構成例(4 つの要素)を説明できる
  • 「その大学でなければならない理由」を、確認した事実にもとづいて書ける

解説

志望理由書の基本的な構成例(4 つの要素)

①きっかけ:関心を持つようになった経験
②問題意識:経験から見えた課題や問い
③大学で学びたいこと:その問いを深めるために学ぶ内容と、その大学を選ぶ理由
④将来:学んだことをどう生かしたいか
この教材では、この順番を基本的な構成例として紹介します。この流れでつながっていると、読み手に「なぜこの人がこの学部に来たいのか」が伝わりやすくなります。
ただし、これが唯一の正しい順番ではありません。最適な順番は、大学や設問によって変わります。たとえば「本学で学びたいことを書きなさい」という設問なら、③から書き始めたほうが問いに答えやすくなります。
書く項目・字数・様式が指定されている場合は、必ずその指示に従ってください。

「その大学で学びたい理由」は事実で書く

授業の内容、研究しているテーマ、アドミッション・ポリシー(求める学生像)など、大学の公式の資料で確認した事実にもとづいて書きます。
「有名だから」「雰囲気がよいから」だけでは、その大学を選ぶ理由として弱くなります。大学の情報は年度によって変わることがあるので、必ず最新の公式資料で確認しましょう。

抽象的な言葉は具体化する

「社会に貢献したい」「多くの人を笑顔にしたい」は、それだけでは誰でも書ける文章です。
「誰の」「どんな困りごとを」「どのように」解決したいのかまで書くと、あなたの志望理由になります。

解き方の例

「地域の役に立ちたい」を具体化してみよう。

解き方を見る
  1. 誰の:商店街のお店を営む人の
  2. どんな困りごとを:お客さんが減っている
  3. どのように:地域の人の買い物の行動を調べ、来たくなる仕組みを考える

答え 「商店街の客足が減っている原因を、住民の買い物の行動から調べ、人が集まる仕組みを考えたい」

練習問題

選んで「答え合わせ」を押すと、正解と解説が表示されます。記録はどこにも送信・保存されません。

問1

この教材で紹介した志望理由書の基本的な構成例として、最も適切な順番はどれか。

答えと解説

正解:エ きっかけ → 問題意識 → 大学で学びたいこと → 将来

経験から問いが生まれ、その問いを大学で深め、将来に生かす、という流れが自然につながります。ただし、これは基本的な構成例です。大学の指定や設問の問い方によっては、順番を変えたほうがよい場合もあります。

問2

「その大学で学びたい理由」の書き方として、最も適切なものはどれか。

答えと解説

正解:ア 大学の公式資料で確認した授業や研究の内容と、自分の問題意識のつながりを書く

自分の問いと、その大学で学べることのつながりを示すことが大切です。評判・雰囲気・立地は、学ぶ内容とは関係が薄い理由です。

問3

次のうち、最も具体的に書かれている将来の目標はどれか。

答えと解説

正解:イ 高齢者が多い地域で、移動が難しい人が買い物に行ける仕組みを作りたい

「誰の(移動が難しい高齢者)」「どんな困りごと(買い物に行けない)」「どうしたいか(仕組みを作る)」がそろっています。

問4

大学の情報を志望理由書に書くときの注意として、最も適切なものはどれか。

答えと解説

正解:ウ 年度によって内容が変わることがあるので、最新の公式資料で確認する

授業・入試の内容は変わることがあります。必ず大学が出している最新の公式資料で確かめましょう。

問5

志望理由書の「きっかけ」の書き方として、最も適切なものはどれか。

答えと解説

正解:ウ 祖母の通院に付き添ったとき、バスの本数が少なく診察に間に合わないことがあり、地域の交通に関心を持った

具体的な場面と、そこから関心が生まれた流れが書かれています。「何となく」「すすめられた」では、あなた自身の動機が伝わりません。

よくある間違い

  • 大学の評判や雰囲気だけを志望理由にしてしまう
  • 大学の情報を確認せずに書き、古い情報や誤った情報が入る
  • 「貢献したい」などの抽象的な言葉で終わってしまう

復習ポイント

  • 基本的な構成例:きっかけ → 問題意識 → 大学で学びたいこと → 将来(順番は大学・設問に合わせて変えてよい)
  • 大学の情報は最新の公式資料で確認
  • 誰の・どんな困りごとを・どのように

教材制作:テラコヤ(2026-10-28 作成)・公開確認 2026-10-28